シャンソン「枯葉」を聞き覚えのある方は多いと思います。
これだけ有名な曲なのに映画を知らないとは…と思いちょうど良い機会、日仏メディア交流協会主催「シャンソンと映画」に初出席♪
スケジュールは映画「枯葉~夜の門~」(イヴ・モンタン主演)DVD上映、
次にコンサート・プロデューサー 中村敬子氏による「トークショー」、最後に懇親会。
この映画は1946年 第2次世界大戦直後のフランス作品、日本では公開されなかったそうです。
若かりし頃のイヴ・モンタンを初めて見ました
そもそも私の中でフランク・シナトラとイヴ・モンタンがごっちゃになっていて…
容姿の話ですヨ 笑 晩年のお二人、少し似ていませんか??
歌の区別 大丈夫! 「枯葉」をシナトラ氏は英語、モンタン氏はフランス語ですからね(^_^)v
この曲をジャズ歌手もスタンダードとして歌うけれど、私はセッチュンヌシャンソ~~ン♫ の方がエレガントで好きです
「枯葉」はジョゼフ・コズマが1945年にバレエ音楽《ランデヴー Rendez-vous》のグランパドゥトゥのために作曲。
コラ・ヴォケールに歌わせて準備していたのに彼女の歌は使われず、映画監督マルセル・カルネはBGMや様々な場面で映画を引っ張っていく材料にこの曲を使用。
イヴ・モンタンや沢山の歌手が歌っていますが、一番最初のレコーディングはコラ・ヴォケールだそう♪
映画の中で男女二人が「枯葉」の曲でダンスするシーンが3拍子だったので、こんなアレンジもありかぁ…と思って観ていましたが、なるほど元々がバレエ曲でしたら納得です。
上映中1コーラス流れるわけではなく、皆さんご存じのフレーズが随所にアレンジを変えて流れます。
講座でコラ・ヴォケールさん1954年の録音を聴きました♪
大人っぽい彼女の歌声はこの映画には合わなかったかもしれませんね。
駅の階段下で新聞が配られ 皆が歌うシーンがあり、
なぜ歌詞を持っているのだろう?? と不思議に思っていたら
当時は新聞に楽譜が載っていたり、楽譜が配られて終戦を願い歌ったそうです。
♫ Les enfants qui s’aiment
フランス映画監督Rene(ルネ) Clair(クレール)の映画と共に1933年パリの屋根の下、1938年パリ祭、1951年パリの空の下など、私がシャンソンとして演奏している映画音楽がヒット。
それからも1954年フレンチカンカン「♬ モンマルトルの丘」、1961年かくも長き不在、1963年シェルブールの雨傘、男と女 etc… 1960年代まではフランス映画音楽は絶好調だったそうです。
歌手のジュリエット・グレコさんやコラ・ヴォケールさんを日本に呼び コンサートを成功させ、日本にシャンソンを広めて下さった中村敬子氏の1時間弱にわたるお話は シャンソンを聴きながらあっという間に過ぎてしまい、とても楽しかったです(^^)/
そして この映画の結末が重たい内容だったので 最後は明るく終わらせましょう、とアップテンポで明るいパリカナイユ(パリ野郎)で閉めた粋な計らいに脱帽♪♪
映画のストーリーはDVD 又はどなたかのホームページをご覧下さいm(_ _)m
内容よりもテーマ曲が知られていて、「音楽だけ有名な映画」の横綱クラス。と上手な表現をなさる方がいらっしゃいます 笑
私にとっての見どころは、戦後のオーベルヴィリエの(パリから1時間ほどの郊外)街並みの様子でしょうか。
日本は木造建築のため 残念な事に焼け野原になってしまいましたから(T_T)
懇親会ではワインやウーロン茶、軽食をご馳走様でした(^^)
帰り道 恵比寿ガーデンのイルミネーションを見ながらシャンソンを口ずさみ ♫
沢山の音楽が頭の中でダンスしていて何とも心地良い気持ち❤