アントワーヌ ドゥ サン=テグジュペリ (Antoine de Saint-Exupéry)の「星の王子さま」
Le Petit Princeの一節、王子さまが飼いならされた花の表現が本当に素晴らしく、我が家の月下美人の想いもきっと同じに違いないと思うしだいです
我が家の月下美人とともに内藤濯氏の和訳のすばらしさをお楽しみください
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花は、緑のへやにじっとしていて、なかなか、けしょうをやめません。
どんな色になろうかと、念には念をいれているのです。
ゆっくりと着物を着ているのです。
花びらを一つ一つ、ととのえているのです。
ヒナゲシのように、もみくちゃな顔になって、出てきたくないのです。
照り光るほど美しい姿にならなくては、顔を見せたくないのです。
ええ、ええ、そうですとも、なかなかのおしゃれだったのです。
そんなわけで、ふしぎなけしょうは、いく日もいく日もつづきました。
La fleur n’en finissait pas de se préparer à être belle, à l’abri de sa chambre verte.
Elle choisissait avec soin ses couleurs. Elle s’habillait lentement, elle ajustait un à un ses pétales.
Elle ne voulait pas sortir toute fripée comme les coquelicots. Elle ne voulait apparaître que dans le plein rayonnement de sa beauté.
Eh ! oui. Elle était très coquette !
Sa toilette mystérieuse avait donc duré des jours et des jours.
フランス語の響きだけで言えばornées d’un seul rang de pétalsが好きです
最後のペタルが何とも全身の力がふぅ. .と抜けるようで愛くるしく聞こえます♡
和訳は《花びらがひとえだけで飾られた》
父の物と思われる星の王子さまの本が2冊あります。倉橋由美子氏と内藤濯氏の和訳です。
どちらも素敵ですが、後者の表現にキラキラ光るものを私は特に感じました☆彡
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